「そう上手くいくとは思っていなかったけど………」 パソコンの画面を見つめて呟く焔くん。 創司くんも風眞さんも無表情に何かを考えているみたいだ。 「そ、そうだよね。校舎は変わっちゃってるし、私と「かいどうしいら」さんのデータだけキレーに消されちゃってるし、もう狙ってるよねーって感じ?あはは……」 ………と、明るく言ってみたけれど 「無理して笑わなくていいぞ」 逆に心配されて頭を撫でられてしまった……情けない。 私と「かいどうしいら」さんは偶然にも?同じ小学校に通っていた。 でも、その小学校は偶然にも?4年前に校舎改築の為に取り壊されて昨年新しくなったばかりだった。 改築された理由というのが5年前に起こったボヤで、防災面を強化したのだそう。 そしてそのボヤで一部の生徒の情報が焼失してしまったらしく、一部の生徒に偶然にも?私と「かいどうさん」が含まれていた。 更に、電子化されていたデータは最近、ウィルスの侵入により改ざんや消失が発生していた。 私と「かいどうしいら」さんのデータは偶然にも??キレイサッパリ消えていたのだ。 「意図的にとすると、誰が何のために行っているのかしらね」 「粋さんの記憶を戻す妨害と「かいどうしいら」さんを知られたくない?」 「若しくは、粋と「かいどうしいら」には繋がりがあると暗に知らせているのかもしれない」 「あらあら、何処の誰かは分からないけれど私達に挑戦してきてるのね?」 「風眞さん、笑顔が怖いよ」 「うふふ。売られた喧嘩はくだらない相手なら無視するけれど、大事な粋ちゃんが絡むなら即買いよ」 「風眞さん……」 じぃんとして風眞さんを見上げたら、ぎゅむっと抱擁された。 あぁ……風眞さん、大好きぃ!! 「こんな時に何をやってるんですか姉さん。粋さんもそんなにきゃわゆい顔で姉さんを見つめるなんて危ない事はしちゃダメなんだからね!」 「危なくなんてないよ?私、風眞さんにぎゅっとされるの好きだもん」 「アンタはそこで黙って指くわえて見てればいいのよ」 「くぅっっ……」 「………」 そういえば1人で静かにしているな、と思って創司くんを見てみるとパソコンで何か作業していた。 うわぁっ!私の用事で此処に来たというのにっっ!! 「ご、ごめん、創司くん!!何か1人でやらせちゃってて……」 「………あ、いいよいいよ。もう少しで何とかなりそうだからトリオ漫才続けてて」 いやいや、何かやってるって気付いてからそんな事できませんってば。 「何とかなりそうって?」 「データの復旧。ハードぶっ壊されてたら流石に難しいけどウィルスなら直せ……た」 ほらよ、と創司くんがキーボードを操作すると画面に写真と文章が現れた。 「やん♪かわいい〜」 「粋さんは今も昔も可愛い…」 「あ、どうもどうも…」 写真は7年前、小学5年生の頃の私だ。 自分で言うのも何だけど今とあまり見た目は変わらない気がする。 私って高校生なのに小学生と見た目変わらないって事?! ショーック!! 「んー、書かれてる内容に変わった所はないなぁ。生年月日とか連絡先とか成績とか……」 「ちょっ!!成績は見ないでよろしいです!!」 「あぁ、悪い悪い。んで、こっちが問題の「かいどうしいら」だ」 緊張する。 シイラさんに似ているという「しいら」さん。 一体、どれくらい似ている…… 「!?」 画面に表示された写真の人物は少し表情が乏しいけれど……夢の中に出てくるシイラさんを少し幼くしたような子だった。 「本当にすごく似て……」 「おかしいわ」 「おかしいよ」 風眞さんと焔くんは声を揃えて言うとじっと画面に見入った。 「創ちゃん、画像をもう少し大きくしてくれる?」 「あぁ、えーと……これくらい?」 「ありがとう……………やっぱり」 風眞さんと焔くんはお互いの目を見て黙って頷いた。 「やっぱりって……何がやっぱりなの?」 「かいどうしいらさんは整形しているわ」 「元の顔はどうかまでは分からないけれど、彼女の本当の顔はシイラとそっくりではないはずだよ」 「え?せ、整形??な、なん、えぇ?!」 もう1度、画面の写真を見てみたけれど私には全然分からない。 風眞さんと焔くんが持っている能力だから分かったんだろう。 「うーん……話が複雑になって来たなぁ」 「う、うん」 「かいどうしいら」さんはどうしてシイラさんに似た顔に整形したのか? これも偶然? それとも…… 「だれかが彼女の顔をシイラに似せたのだとしたら、その理由は何かしら?」 「単純に僕達と連絡を取りたいだけなら、『ルナソル』の広告が発表されて暫くしたらあっちから何らかの動きがあったはずだよな」 「偶然似てしまっただけだとしても東雲の情報網に引っかからないのはおかしいです」 「うーん……シイラさんに似せるためだけで整形したのだとしたらご両親は何とも思わなかったのかなぁ……」 そんなちょっとズレた事を言って首を捻っていると、皆は急に黙ってしまった。 「ん?あ、ごめんね。変な事言って」 「かいどうしいらは海堂化学の社長の娘みたいだ」 キーワードみたいなのを打ち込んで創司くんは彼女の詳細な情報を引き出した。 「海堂化学って、有名なお薬の会社の?」 「あぁ。薬とか医療機器とか病院とかその辺りを商売にしてる会社だよ。えーと、家族構成は父と兄1人らしいな」 「そうなんだ……」 お母さんの事は聞かないでおこう。 理由を知っておく必要はないと思うし。 「そっか、海堂か……。なぁ、粋」 「うん?」 「海堂しいらに関しては俺が調べるから、おまえさんは自分の記憶を戻す事に専念してくれないか?」 「あ……うん。創司くんがそう言うなら……」 私の負担を軽減させようと思ってかな? 任せきっちゃうのも悪い気がするけどお願いした方が安心……だよね。 「じゃあ、そういう事でとりあえずー、此処にあるデータは全部保存したから校内を一通り見て今日は家に帰ろう」 「へ?それだけ?」 「あんまり動き回って疲れたら明日に差しさわるだろ?」 「明日?」 「学校。学生の本分を忘れちゃならんよ」 「あう……」 忘れておったでありまするー。 それから。 新しい校舎を見回っても特に何を思い出す事もなく…… 「そんなに気を落とさないで。ゆっくりやっていこう?」 「うん」 帰りの電車の中でボンヤリと中刷り広告を見上げると、ルナソルの広告……私じゃない私の姿が目に入った。 シイラさんは私にどんな記憶を預けているんだろう。 私はどうあればいいんだろう。 自分の事なのにあやふやで全然分からないよ。 「疲れたでしょ?まだ1時間以上あるから眠ったらいいよ。僕の肩貸してあげる」 「だ、大丈夫だよ」 ぼーっとしていたのを疲れていると勘違いしたのか、焔くんを心配させちゃったみたい。 むー、しっかりしないとー。 「遠慮しないでいいのに」 「いやいや、遠慮とかじゃなくって……」 ニコニコーっと笑って焔くんは私の肩を抱き寄せた。 「言い方変えるね。僕の肩にもたれかかって眠って?」 電車の中は空いていてほぼ貸し切り状態なんだけど超恥ずかしい。 「あぅあ……」 「お・ね・が・い☆」 「………何卒よろしくお願い致します」 負けた。 でも、このお願い顔に打ち勝つ程の強靭な精神は持ち合わせてないので仕方ないのであります。 「可愛い寝顔……」 「女の子の寝顔を覗くな、このエロガキ!」 「大きい声を出さないで下さいー。粋さんが起きてしまいますー」 「……本当に、仲良しきょうだいだなぁ」 「もうっ!創ちゃんは危機感がないのよ!」 北杜さんは僕達の会話を聞いて笑いながらノートパソコンに向かい続けていた。 「彼女の事を調べているんですか?」 「あぁ、うん」 「情報収集でしたら僕も手伝えます。けれど、手伝ってもいいんですか?」 「………どういう意味?」 何を考えてるか分からない人だけど、「海堂」に関する反応はおかしかった。 「北杜さんに何か思う所があるのなら僕は手を出しません。邪魔になる事はしたくないので」 僕がそう言うと北杜さんはニヤッと笑った。 「ふぅん。粋以外の人にも気ぃつかえるようになったんだ?大人になったねぇ〜?」 「茶化さないで下さい」 「いやいや、褒めてるんだけど?」 「はぁ」 何だか子供扱いされてる気がする。 1歳しか違わないのに中学生と高校生の差?! 「つか、オマエさんにそんな事言わせる俺がまだまだガキなのかな」 「そんな事はないと思いますけど……」 「………調べるなら気をつけろよ。東雲なら大丈夫だと思うけど」 「は?はい、えーと……気を付けて調べます」 東雲なら大丈夫って……何だ? 海堂は大企業だけど四家ではないし目立った能力もなかったはず。 何か注意するところなんてあったっけ? 「いやぁ、女の子の寝顔はかわゆいですな。風眞も粋もマジ天使」 「ん?あぁ!!」 静かにしているなぁと思ったらいつの間に2人で肩を寄せ合って寝ていたんだ?! 「風眞はよく笑うようになったよ。それに、昔よりも自分の気持ちを貯め込まなくなった」 「よく分かりませんが北杜さんが言うならそうなんでしょうね」 少なくとも僕の前では好き勝手しまくりだからね… 「粋には本当に感謝してる。まぁ、俺以外に特別大好きになられるのはちょっと寂しいけど」 「なんだ、北杜さんもヤキモチ妬いたりするんですか」 「俺は独占欲強いよー?知らなかった?」 知らなかったというか、知らなくてもよかったというか。 あっという間に3月になりました。 今日は3月3日…… 「おたんじょうび、おめでとう!!」 「ありがとうー」 和泉ちゃんの誕生日です。 お誕生パーティーという事で和泉ちゃんのお家に風眞さんと柊さんとご招待されたのです。 「ご招待してもらったのは嬉しいんだけどね、その……九重くんとは……」 「いいのいいの。今日は女の子の日だからね、女の子同士で楽しむ日にするの」 「達弥くんとは明日1日一緒だからいいのよねぇ」 「あー!あー!お母さんは黙ってて!!」 真っ赤になってバタバタと手を振る和泉ちゃん、カワイイ… 「うふふっ、そんなに暴れると着崩れちゃうわよ?」 「あーうー」 雛祭りという事で私達は全員振り袖の着物を着せて貰っている。 皆すごくよく似合ってるんだけど、柊さんは別格。 「柊さんは日本人形みたいだねぇ」 「うんうん、すごくハマってる。普段から気慣れてるって感じだし」 「そんな事ないですよ。お正月と行事くらいしか着ませんから。普段から着ればいいと兄達がウザ煩いので普段は絶対着ません」 「ウザ煩いんだぁ……」 噂でしか聞かないけれど、柊さんのお兄さんって一体どんな人なんだろう?? 「粋ちゃんは初めての着物なんでしょう?どう?」 「んー…………私、浮いてる………よね?」 薄茶の髪に水色の目……明らかに純和風の真逆に居る私。 初着物はとっても嬉しいけれど違和感が。 なーんとなく場の雰囲気に馴染んでいない違和感があるんだよねぇ。 「全然だよぅ、可愛いよぅ。ねぇねぇ、ミクに写メっていーい?かわりにミクのとっておき画像をあげるから」 「とっておきって……」 「はいはーい。チーズ♪」 ……とか言われると、ついニコッとしてしまうのは条件反射? 「うっふっふっふ……素晴らしい幼馴染に感謝するがよい」 「和泉ちゃん、笑い方がちょっと変だよ……あ、そうだ。私は風眞さんの写真を創司くんに送ってあげよっと」 「えーー、拡大して部屋に貼ったりしないかしら……」 「…………するかもね」 とか言いながら創司くんに写メると、『ありがとう!拡大用をデジカメで撮影してくれたら拝みます』とのレスが光の速さで返ってきたんだけど。 拡大する気、満々なんだね…… 「うーん、北杜センセって奥が深いね」 「私が絡まなければ完璧超人なのに残念な人よねぇ」 「風眞さんがそれを言っちゃうの?」 「だってぇ…」 「でも、彼が人間的でいられるのは風眞さんのお陰ですよ。私が冥に救われたように、北杜くんは風眞さんに救われていると思います」 少し特殊な環境で幼少時代を育った柊さんは、土浦くんが自分の世界を広げてくれたと前に言っていた。 創司くんにとっての風眞さんも同じかもしれない。 好きっていう感情以外にもっと深い所で繋がっている関係。 「あーあ、風眞ちゃんもウチらと同じクラスだったらよかったのになぁ。来年は修学旅行もあるしさぁ、きっとすごく楽しいのにぃ」 「私もそう思います」 「私も」 同じ学年なのにクラスが違うと一部の行事以外で絡む事がないんだもん。 正直残念だなぁって思ってる。 「そう言って貰えて嬉しいわ。それじゃあ、4月からよろしくね?」 「ん??」 「新学期に驚かせよ〜って思っていたのだけれど、2年生になったら桜組のクラスメイトになるの」 「えぇっっ?!いつ?いつそんな事に??」 「西神を継ぐ宣言した後に皇さんが特待組への編入を勧めてくれたの。その方が有意義な学校生活を送れるでしょうって」 そ、それは確かに。 特待組なら風眞さんのお仕事にも役に立つ……けど、それより何よりも! 「うわぁぁ!!もぉー!!嬉しぃー!!ねぇ、柊ちゃん、水波ちゃん?」 「うんっ、嬉しい!!」 「そうですね。風眞さん、こちらこそ宜しくお願いします」 嬉しいのは同じだけど、それが思いがけない事だと何倍も嬉しく感じる。 あぁ〜!来月からの学校生活が楽しみ〜! 「そっかそっか、んーーーーーーー?っていうと、ウチらのクラスってばクラス内カップル率が高くなる?」 「あぁ〜」 女子は私以外だから今まで通りだけど、男子が………祐月くんが創司くんに色々からんできそう。(創司くんは相手にしないだろうけど) ん? 女子は私以外? …………改めて気が付くと微妙に寂しいかも。 「あのさ、水波ちゃんって東雲くんと付き合ってるの?」 「………ん?」 暫く2年生になったら〜な話題で盛り上がっていると、和泉ちゃんは突然とんでもな事を聞いてきた。 「あのキッツイ中学部の女の子とは別れたみたいだけど、その後は何も聞かないんだもん」 「え、あ、えぇ???」 「騒がれたくないからではありませんか?」 「そうなの?」 「う………?」 「焔ちゃんってば粋ちゃんに交際のお願いをちゃんとしてないんじゃない?ウ・カ・ツ・な・子♪」 「えぇっ!?」 「まさか、そんなわけないですよね?」 思い返してみればそういえばそうだったりする。 お互い好きなんだ〜と気持ちを確認し合ったけれど、お付き合いしましょう的な話はした事ない。 いや、でも、登下校一緒にしてるし休みの日に出かけたりするし、もしかしたら暗黙で付き合ってるっていうのかな?? 「ちょ、それってさぁ、同棲生活長くて婚期を逃すカップルルートじゃん?」 「すごい例えですね」 「ぷぷっ……焔ちゃん、ダメ男ね」 「ほ、焔くんはダメ男じゃないよっ!えと、ちょっと甘えん坊だけど私よりオトナだし優しいし……えーと、えーと」 いい所はいっぱいあるのに何故スラスラと言えないのか! 自分のボキャブラリーの少なさが恨めしい… 「こんな事言っても仕方ないんだけどさ」 「うん?」 「もしも東雲くんよりも先にミクと仲良くなっていたら、ミクの方を好きになっていた?」 「あ……えと……」 「和泉さん」 少し咎めるような柊さんの声に和泉ちゃんは苦笑して言った。 「変な事聞いてごめん。人の心だもん、好きになるかなんて分かんないよね。さぁさぁ、ケーキ食べよっか?色々作って貰ったからいっぱい食べてね!」 「作って貰った?」 「和泉ちゃん」と「ケーキを作って貰った」というキーワードに何かが導き出されそうな所でドアのノック音が聞こえた。 「お邪魔します。和泉、お誕生日おめでとう。追加で頼まれた分のケーキを持ってきたよ。わぁ……華やかで綺麗だなぁ。みんな、お姫様みたいだ」 「ミ………!!」 白い大きな箱を持ったミクちゃんの登場に私は口ポカンで固まってしまった。 丁度考えていた上にさっきまでの話題もあったのだから仕方ないでしょう、ここは…。 「ありがと〜!功労者のミクは特別に女子の宴でケーキを食べる権利を与えてしんぜよう」 「ふふっ、どうもありがとう。でも、綺麗な女の子達に囲まれたら緊張しちゃいそうだから今日は遠慮しておくよ。それじゃあね」 箱をテーブルの上に置くとミクちゃんはニコッと微笑んで直ぐに帰ってしまった。 「なによぅ、同じ格好したらミクの方がウチよりずっと綺麗なくせに」 「気をつかってくれたんでしょうね」 「そうねぇ、九重くんや土浦くんを差し置いて自分だけなんて帝くんには出来ないでしょうね。どっかの自己中破廉恥お子様チューボーとは大違いだわ」 悪いなぁと思うけど風眞さんが言ってるのは焔くんなんだな、きっと……。 「うっわー、今年は一段と気合入ってるー」 「うふふっ、念願の帝くんの料理だわ。創ちゃんが「説明出来ない」って悩んでいたからすごーく気になっていたの」 「流石の北杜くんも無理でしたか。でも、体感しないと分かりませんよね」 くぅぅ……どうして今まで何度かあったチャンスに風眞さんの分をテイクアウトしてあげなかったのか! 気が利かない自分を悔やむー。 「じゃあ、お楽しみのケーキをいただきましょう♪」 しゅわーんでふわーんなケーキを口に頬張ると幸せでいっぱいになる。 こんなお料理を作れるミクちゃんってすごいなぁ。 ………ん? ミクちゃんといえば。 「さっきはビックリしちゃった」 「帝くん?」 「うん。話、聞こえてなかったかなぁ…」 「聞こえてないよ。ミクのタイミングの悪さはすごいんだから」 「え?聞こえてた方がタイミング悪いよね??」 「無自覚なんだもん。水波ちゃんって小悪魔だなぁ」 「えぇ?!そんな事ないよ!私に悪魔的な要素はない………よね?」 風眞さんも柊さんもビミョーな笑顔だ!! 「悪い意味で言ってるんじゃないよ。ただ、お主も罪な女よのぉ〜って感じ?」 「意味分かんないよ!」 「分からなくていいのよ。粋ちゃんはそのままでいて♪」 ううぅ……心なしか遊ばれているような気がするぅ…… 「こんにちは、創司くん。粋はお友達の誕生会に行っているのですが……ってそんな事は知っていますね。今日は私に聞きたい事があるのですか?」 「海堂化学遺伝子工学研究所はご存知ですか?」 「ええ。………やはり、粋の誘拐未遂事件に海堂が関わっていそうなのですね」 「はい。それと……」 「上がって下さい。この話は2人だけでした方がいいでしょう」 「………そうですね」 創司は深く息を吐き出すと、水波家の中へ入って行った。 |
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