※※からきました・4








「待って、待ってよ、ルー!」
「はい」
真っすぐキッチンに向かうと思いきやルナソルは廊下の窓から外の風景を眺めていた。
「あ、あのね。僕も聞きたい事があるんだ」
「はい」
大きく息を吐いてアースは覚悟を決めた。



「ルーの居る未来に僕は居る?」
「はい」
「もしかして居ないのかもしれないけど、でも、僕とルーは1番仲良しでいつも一緒に居るんだもの。未来の僕は絶対にルーを探しているし例え世界が違っても見つけてみせるよ。だから、だから………って、あれれ??」
今、ルナソルは何と言ったのか。
聞き間違いではないかと首を捻る。
未来のルナソルと一緒に居ないと思い込み、答えを知るのが本当はすごくこわかったというのに。
軽く「はい」と返されたらどうしたものか。
決意とかやる気とかのやり場に困ってしまうではないか。



「居ますよ。私が居る未来にアースさんは居ます」
「あ……そうなんだ……」
早とちりで勘違いなんて柄にもない事をしてしまい、かぁぁっと首から上が熱くなり、アースは窓に額を押しつけた。
「ご自分でもおっしゃったじゃないですか。私とアースさんは1番仲良しでいつも一緒に居るって」
「そうだよね、そうだよね………うん、心配しないでもそうだよね………」
アースがブツブツといいながら顔を上げると、ルナソルの表情に少しの影が在る事に気が付いた。



「どうしたの?」
「いいえ、何でもありません。そろそろ行かないとお父さまが心配すると思うので失礼します」
何でもないと言うのは話せない何かがあるから。
そう理解したアースはこの件についてこれ以上聞くのを止めた。
ただ1つ、未来に戻る前に言っておかなければならない事。
アースはそれだけ言って未来のルナソルと別れようと思った。
「あのね、ルー。質問じゃなくてお願いなんだけど」
「お願い?何ですか?」
「未来に戻ったら、僕の事をさん付けにして呼ばないで欲しいんだ」
目を瞬かせ数回首を捻った後、ルナソルは少し笑って答えた。



「……努力してみます」
「うん、そうしてみて。それじゃあ………又、未来で会おうね」
「はい」
キッチンに向かうルナソルと背を向け、アースは両親の居る稽古場へ戻った。
1番の不安は除けたが気になる事は残っていた。



アースとは未来でも一緒に居るはずなのに妙によそよそしいのは何故なのか。
未来のアースは「アースさん」と呼ばれている事に疑問を感じないのか。
ルナソルを変えたのは何なのか。



明日よりも明後日よりもずっと先の未来、不安がじわじわと広がっていくのを感じ、アースは無意識に固く手を握り締めた。



※ ※ ※ ※ ※




「シイラは何を食べたいのかなぁ?」
「ふぁふぁたまご!しぃ、ふぁふぁたまごだいしゅき!!」
ファルシエールの問いに即答したシイラの目はわくわくウキウキでキラキラしている。
ここは何としてでもご期待にお応えせねばならない所。
その為には一体全体『ふぁふぁたまご』とはどんな料理なのかを知らねばならない。
聞く相手がシイラだから彼的には全く苦にならないが。



「ふぁふぁたまご??………って何かなぁ??」
「んとねぇ、たまごくるくる〜ってしてやくの。たべるとふぁふぁなんだよ!」
「卵くるくるして焼く………オムレツって事……かな?」
「しょだしょだ!おかしゃおむれつっていってた!」
ニコニコ笑いながら頷く姿のあまりの愛らしさに鼻血が噴き出そうになるが、そこは美の化身としてレッドゾーン。
背後から小花と星を発生させ、ファルシエールは『ふぁふぁたまご』の制作に取り掛かった。



「しぃおてつだいしゅる!」
「ありがとう、それじゃあシイラはテーブルでナプキンを綺麗にたたんでおいてくれるかな?」
「うん、わかった!」
シイラは布ナプキンを受け取りテーブルの上に広げて真剣な表情で丁寧にたたみ始めた。
卵を割るのも混ぜるのも焼くのもある意味危険な作業で幼児に手伝わせるのは難しい。
かといって手伝う意思を見せているのに「座って待ってて」と言うのは、自主性を出した子をガッカリさせてしまう。
ルナソルで学習しているファルシエールは珍しく大人らしい所を見せていた。
………現在誰も見ている者が居ないのが大変残念である。



「それじゃ、作ろうかな」
普段は料理上手の奥さんに任せっきりだがファルシエールも料理は得意な方だ。
慣れた手つきで卵を卵白と卵黄に分けて割り、卵白にたっぷり空気を含ませるように泡立てた後に卵黄と牛乳を少し加えて軽く混ぜ、バターをしいた熱したフライパンにそれを流し入れた。
ジュッという音の後にふんわりとほのかな甘い香りが広がっていく。
「できたぁ?」
香りに吸い寄せられて来たシイラはワクワクとした様子でたずねた。
「もう少し待っててね。熱いから触っちゃダメだよ?」
「あいっ」
素直に頷きフライパンの中の黄色いふわふわをジッと見つめる様子があまりに可愛らしく、再び鼻血噴出の危機をむかえるが我慢我慢我慢。
鼻の粘膜が強くてラッキーである。



「お皿にのせて、こうしてこうして……」
真っ白な皿の真ん中にふわふわのオムレツ。
イチゴのコンフィチュールをスプーン1杯添えて……
「はい、できあがり」
「うわぁーい!」
「ルナソル。そんな所に立っていないで中に入っておいで、一緒にオムレツを食べよう」
入口でモジモジしているルナソルに声をかけると、ファルシエールはテーブルの上に皿を2枚置いた。
彼の中の「みんな」にアース達は含まれていないようだ。
心配して来てくれた上に稽古場の修繕もしてくれたというのに。



「あるのは?」
「あの……お父さまのは?」
自分達の前にしか皿が置いていない事が気になる2人。
優しい2人の言葉にファルシエールはニヤリと……否、ニコリと笑って答えた。
「僕は2人から1口ずつ分けて貰えればいいよ。さ、温かいうちに召し上がれ」
はじめから「1口アーンとしてもらう」気満々なのが見え見えだが、ピュアピュア母娘は何を訝しむこともなく「そうかそうか」と納得しフォークを手に取った。
「あい」
「それでは、いただきますね」



焦げ目のない黄色いオムレツ。
端から少し切って口の中に入れるとトロトロふんわりの感触とほのかな甘みが口に広がっていった。
「おいしっ!」
「美味しいです」
「そう?それはよかった」
おいしいおいしいと言いながらモグモグモグモグ食べ続ける2人。
その様子を見ているだけでファルシエールは幸せで満腹になれそうだった。



「しいね、いちごだいしゅき!」
「うん、そうだよね。僕はシイラの事は何でも知ってるよ」
「しょなの?」
得意になって言ってしまった後、小首を傾げるシイラを見てファルシエールは「しまった」と思った。
少々調子に乗り過ぎたかな、かも、みたいな?と珍しくプチ反省。
今のは時の流れに影響を与える程の事ではないだろうが、どの程度ならアウトなのかが分からないため下手な事は言えない……と一応は分かっているのだ。



「えーと……僕はシイラの夢だからね、だから何でも知ってるんだよっ!」
「しょっかぁ!ゆめだからかぁ!」
納得した様子でモグモグを再開。
今さら言うのも何だが1口分けてあげるという約束はすっかり忘れ去られたようだ。



「ごちしょしゃま!」
「御馳走さまでした……あ……」
「いいんだよ」
約束を思い出したルナソルの唇に人差し指を当てて片目を閉じると、ファルシエールは微笑んで小さな声で言った。
「2人が喜んで食べてくれたらいいんだよ」
「お父さま……」
メールディア達が聞いていたら耳を疑う物分かりのいい事を言う。
今日は我儘自己チュー王子様を随分と抑えているようだ。



「飲み物を用意してくるね。シイラもルナソルも温かいミルクティでいいかな?」
「………」
「シイラ?」
お腹が満たされた後にやって来た眠気に流され、シイラは幸せそうな顔で眠っていた。
「……もう……帰る時間……みたいです……」
「ルナソル……」
「………ありがとう………ございました……」
ウトウトとした目をゆっくりと閉じ、ルナソルも静かに眠りについた。



※ ※ ※ ※ ※




「おはよう、シイラ」
「おはよう………えーと、ただいま?」
目が覚め目の前にファルシエールが居るのを見るとシイラはニコリと笑った。
「ご両親とお話できた?」
「うん。あのね、お母さん達と話をしてたら小さい頃の事を色々思い出したんだけど……」
モジモジしながら話す様子があまりにドツボに愛らしくデレデレとし始めたその時を見計らったかのように、バーン!と登場したメールディアはヒシッとシイラを抱きしめた。



「……姉さん」
「おはよう、シイラ」
「おはよう。新年早々色々とごめんね?」
「何を水臭い事言ってるのよ、気にしないで」
気にしないでも何も今回メールディアは稽古場の修繕くらいしかしていない。
シイラが知らないのをいい事に言ったもん勝ちである。



「ほぇ………」
「ルー」
「アース!おはよっ、おはよっ!!」
目の前にアースが居るのが分かるとルナソルはパッチリ目を開け、すぐさま彼に纏わりついてきた。
「元に戻ったんだね」
「もとにもどった?」
ほっとした様子でアースが呟くとルナソルはキョトンとした顔で首を傾げた。
「ううん、何でもない。それよりさ、気分悪くない?頭痛くない?何処も何ともない?」
「だいじょぶだよ。なんで?」
「大丈夫ならいいんだ」
「むぅ………アースがいいならルーもいいよ!」
何だかよく分からなくてもアースがよければそれでいい。
ご機嫌になったところでルナソルは大事な事を思い出した。



「しょだしょだ!!アース、しんねんおめでと!」
「うん、おめでとう」
「あのね、ルーとおかしゃまとおとしゃまね、しんねんのおひしゃまにおねがいしたんだよ。ルーね、いっぱいおねがいしたよ」
「新年のお日さまにお願い?そんなのよく知ってたね、誰に教えてもらったの?」
「ぷーしゃん」
ルナソルに近しい人が寝起きの悪い彼女に日の出の話をするだろうか、と不思議に思うと答えは納得だった。
ぷーしゃん。
年齢は大分上だがルナソルと何だか気が合う心の友。
因みに本名はプルート。



「どんなお願いをしたのかよかったら教えてくれるか?」
「んとね、はやくおっきくなりたいなぁっておねがいしたのよ」
サイは「あぁ……」と頷くと今度はシイラに同じ事を聞いた。
「今年はお父さんとお母さんに会えたらいいなってお願いしたの」
シイラの答えで一同は何となく事件が起きた原因が分かってきた。



「もしかして、アレってすごいタイミングが重なって発生しちゃったのでは……」
「うん、まぁ、そんな感じ。来年は注意しような」
「新年は時の切り替えで時が不安定ですからね」
「ルナは時の能力を持っているし、シイラは時の能力は無くても時の管理者の娘だし」
「無意識にやっちゃったんでしょうね……」
「やっちゃったんだろうなぁ」
自分の願いを叶える時代の自分と精神を入れ替えるというダイナミックな事を。
無意識に。



「アースとおとしゃん、なにおもしろいの?ルーにもおしえて?」
面白くて笑っているのではなく力なく笑っているのだが。
ルナソルには楽しそうに見えたらしい。
「ん?ルナとシイラはスゴイなぁってアースと話してたんだよ、な?」
「う、うん、そう」
「しょなの?なんで?」
うっ……と言葉に詰まるアース。
なんで?
何でだろう??
それは、それは……



「早く起きてお願いするなんてスゴイ!!……と思って………なぁんて?」
「しょっかー!わーい!ほめられちゃったよ!!」
ぴょんぴょん跳ねまわるルナソルを捕まえ抱っこをしてあげるとサイはにこやかに言った。
「スゴイついでにさ、ルナ、これから少し早く起きてみたらどうだ?」
「はやおき?」
早起きが苦手なのは本人も十分承知しているのでルナソルの表情は「うーん…」と渋い顔だ。
「早起きが続けられたらスゴイって皆ビックリしちゃうぞ!大人に近づいたなって思うかも!」
「ルーね、これからはやおきする!」
何気にサイはルナソルの操作に長けている。



「ルナは早起きするってさ。オマエさんの気が向いたら一緒に稽古してみたらどうだ?」
過去に行っていたシイラにはどうしてサイがそんな事を言ったのか分からず唖然とした。
そして、
「………うん、そうしてみる」
「え?うえぇっ?!」
素直に頷くファルシエールに思わず変な声が出てしまうほど驚いた。
普段から「子供なんだから包丁を使うのは早いよっ!」とか「ルナソルは女の子なんだから武器を扱えなくたっていいんだよ」とメールディアに突っ込みを入れられそうな(実際既に突っ込まれた)事を言っているのに、一緒に稽古なんて了解するはずがないと思ったからだ。



「おかしゃまどしたの?」
「え……う、うん……あの……ルナソル早起き出来るかなぁって驚いたのよ」
まさか娘に「お父さんがおかしいかも」と言えるはずもなく、苦し紛れの言い訳。
しかし、ルナソルはその言い訳を真に受け胸を張って宣言した。
「ルー、おひしゃまといっしょおきるよ!」
いきなり1時間以上の早起きはお寝坊さんには無謀である。



「いきなり頑張らなくてもいいんだよ、ルナソル。少しずつ頑張って変わっていけばいいんだからね」
「すこしでいいの?」
「少しでも続けていく事が大事なんだよ。続けるっていうのはすごく難しいんだから」
「あい」
少しを続ければいいらしいと理解したルナソルは素直に返事をした。
この段階で本当の所は全然分かっていない。



「…………何かしら、どうしたのかしら、頭でも強打したのかしら。マトモだわ、父親らしいわ、ある意味不気味だわ!」
「お母さん……」
穏やかで優しい表情でルナソルに話しかけるファルシエールに対し失礼極まりないが、メールディアがそう言うのも仕方がない。
普段があまりにおかし過ぎるのだから。
「未来を変えるにはファルだってそれなりに変わろうと思ったんじゃないか?………一時的にかもしんないけど」
「一時的というか一瞬かもしれないけれど。さっ、シイラもルナちゃんも無事だったし私達は帰りましょ」
ふっと小さく笑うとメールディアはアースの肩を叩いた。
「でも……」
「ルナが心配でも今日だけはファルに任せてやろうよ、な?」
「………はい」
少し躊躇いながらルナソルに小さく手を振り、アースは両親と一緒に家に帰っていった。



※ ※ ※ ※ ※




「そんな……」
事件巻き込まれ一家が帰り遅めの朝食を取った後、ルナソルが再び眠ってしまった所でファルシエールは未来のルナソルについてシイラに話をした。
未来のルナソルは強い力を持った剣士であり何かと頻繁に戦っている様子があること。
どれぐらい先かは分からないがルナソルの居る世界は今のこの世界よりも危険であること。
そして、未来のルナソルの傍に自分達が居ない可能性が高いこと。



「これは僕の勝手な予想でしかないけど、未来のルナソルが僕に力を見せたのは………今のルナソルが持っている才能を伸ばして欲しかったからなんじゃないかな?」
「ん?ごめん、もう少し分かりやすく」
「ルナソルには剣士としての天賦の才能があるのに、その才能に気が付かないまま未来の僕はルナソルと別れる事になったんだと思う。何らかの理由で未来のルナソルはもっと強くならなければならない、その為には小さい頃から僕に剣術を教えて貰うべき……そう考えて未来のルナソルは自分の才能を今の僕に見せたんじゃないかと思うんだ」
「そう………それでルナソルと一緒に稽古したら?って言われて頷いたのかぁ………」
理解は出来たがシイラの心には不安の波がジワジワと押し寄せてくるようだった。
未来。
確実に近づいているのに今の自分達では決して知る事の叶わない未知の領域。



「そんな顔しないで。僕はルナソルの持っている才能を伸ばす手助けをしようと思う。それが未来のルナソルを助けることにも繋がるんだろうし。それにね、僕は相当先の未来でもシイラとルナソルの傍を離れないつもりだから。未来が僕に挑戦してこようっていうなら、全力で相手してやろうじゃない」
「ね?」と笑顔で言われたら本当に未来は変わりそうな気がする。
「そうだね」と言葉で返してもシイラの中で不安は完全に拭い去る事は出来なかった。
ただ、それを表には出さないようにして眠るルナソルの小さな手を優しく握った。



「話は変わるんだけど」
「何?」
「小さい頃の事を思い出したって言ってたよね。それで、さっき僕に何を言おうとしてたの?」
メールディアの狙ったかのような妨害によって打ち切られた話。
よくもまぁ覚えていたという所だ。



「あのね、私、小さい時にすごく楽しい夢を見たの。急に沢山の友達が出来る夢。初めて会うのに知っているような人達で私は直ぐに懐いたの……その中の1人を除いて」
「………」
言わずもがなそれは先ほどまで発生していた事件。
そして、その中の1人とはファルシエールのこと。
何を言われるのかと思い、ファルシエールは思わず息を飲んだ。
何か嫌だったとか言われたら暫くの間立ち直れそうになかった。



「初めて会うっていうのは同じなのに、その人だけは何かが違ったの。近づいたらどきどき苦しくなりそうで近づけなかったの」
「………ん?そ、その、それって………」
「おかしいよね。その時の私は本当に小さな子供だったのに、大人のファルの傍に行くのが恥ずかしかったなんて。夢だからってすっかり忘れていたけど、私は夢で会った初めての時からファルだけは特別だったんだよ。ようやく思い出して……思い出したからファルに伝えなくちゃって思ったの」
嫌われて避けられていたのではなく恥ずかしくて避けられていた……にしては非常に分かりづらかったが今となってはそんな事はどうでもよかった。
これが夢でなければいいと頬をつねってみると確かに痛い。
夢じゃない。
雪も降るほど寒い新年なのに、全てを押しのけて春到来。
喜び最高潮で背後に鮮やかな色の花がぶわっっと咲き乱れる。
奇人変人ビックリショーである。



「うふふっ、このキラキラが何だか面白くて結局は恥ずかしいの忘れて懐いちゃったんだよね」
普通だったらキラキラウェーブで卒倒する所なのだが、シイラにとっては面白ポイントを突いてくる現象のようだ。
楽しそうに笑っていると、ファルシエールは更にキラキラをパワーアップさせシイラを強く抱きしめた。
「よかった」
「やっぱり、勘違いしちゃってた?ごめんね、分かりづらい子で……」
「うぅん、それはもういいんだ。僕たちは何度も出会ったり別れたりを繰り返したけれど、今はこうして一緒に居てルナソルっていうかけがえのない家族も増えて……本当によかったって、改めて思ったんだよ」
「………私も」
お互いに頬を寄せ微笑んだ時、ルナソルの目がパチリと開いた。



「ほぇ………おかしゃまとおとしゃまなかよししてる…………ルーも!!」
ルナソルはガバッと起き上がり、大好きなお母さんとお父さんの間に飛び込みムギュっと顔を押し付けた。
「みんなでなかよし!!」
「そうだね、ルナソルとお父さんとお母さんと………みーんなで仲良しね」
波乱万丈問題発生地ブレイズ家の新年は、何はともあれ笑顔で始まったのだった。









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